孤独にそっくり

開いている窓の前で立ち止まるな

傑作SF小説、既読&未読リスト

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昔の早川書房の『山椒魚戦争』の表紙。


こんにちは。
僕は別にSFオタクではないのですが、スターウォーズマトリックス攻殻機動隊も好きなので、普通の人よりはSFが好きな人間だと思っています。世界文学を読もうの息抜きとしてフィリップ・K・ディックカート・ヴォネガットを読んでいますが、少し前に山形浩生の『新教養主義宣言』を読んだときに、「バングラデシュの山椒魚たち。」というエッセイ(リンクから読めます。山形浩生の文章はネットに公開されていてすごいと思いますが、どこから読めばいいのか困るので、本になったものを読もうと思っています。まだ『新教養主義宣言』しか読んでいませんが)で、言及されていた、カレル・チャペック山椒魚戦争』を読み始めてから、「SF最高やな」となりました。まだ読み終えていませんが、読みたくてうずうずしながらも、読むのが勿体ない気がしています。この前に読んでいたフォークナーの『アブサロム!アブサロム!』上巻にあまり入り込めなかった反動もあるかもしれません。そんなことを言いつつも、実は前から同じような体験をジョージ・オーウェルの『1984』やダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』やレイ・ブラッドベリの『華氏451度』を読んだ時にも味わってがっつりSFの傑作小説を読みたいなと思っていました。
改めてエントリにまとめようと思ったのは、完全に気分とノリと今飲んでいるウィスキーのせいです。
ひとまず、ググって出てきたタイトルを集計してみました。

傑作SF小説リスト

文字に起こすのめんどくさいのでエクセルで集計したものをそのまま貼りつけます。
黄色が既読です
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全然読んでない!!!
というか、有名どころを読んでいるつもりでしたけど、『星を継ぐもの』や『幼年期の終わり』みたいな超王道をまだ読んでいませんでした…。あと『夏への扉』はすごく評価高いみたいで読みたいですね。よくわからないけど猫の話なの?
43以降は日本のSF小説ですが、やはり今は亡き伊藤計劃の『虐殺器官』『ハーモニー』はよく読まれているみたいですね。あと、『新世界より』が評価高いみたいで、アニメがやっていたときに1話で見るのやめてしまった自分は見る目ないです笑


絶対に知っておくべきSF小説の作家12人をオススメする
さんも面白いまとめ方をしているので、いくつかの作品に興味をもちました。
関係ないですが、安部公房で『第四間氷期』を推している人をたまに見るんですけど、アレそんなに面白ですか?
個人的には『壁』や『砂の女』『箱男』『燃え尽きた地図』は好きなんですが、SFっぽい『第四間氷期』や『人間そっくり』はあんまりおもしろくないというか、今ではやりつくされている話の原型を見ているような感覚になっちゃって微妙な気が…。

まとめ

そもそも、ディックの『ユービック』が人気投票で高い順位だったので期待して読んだらあまり好きじゃなかったりしたので、正統派な(?)SFは向いてないのかもしれません。
やっぱり自分の興味は、SF的モチーフによって変化する人間、みたいです。
だからこそ、ヴォネガットやキイスやブラッドベリオーウェルやチャペックに惹かれるのかもしれませんね。
ニューロマンサー』もマトリックス攻殻が好きだから読んだものの、そこまでハマれず…。
個人的な趣味趣向としては、文学方面からも評価されるような問題意識を持ったSFを読みたいところです。
とはいえ、王道SFもそれなりに読んでおくのは悪いことではないので、いつか読みます…。世界文学もまともに読めていないのに、いつになるのか…。
あらゆる本を読みつくすには、人生は短すぎると言いたいところですが、そんなに根を詰めて読書をしているわけでもないので、浪費している時間を何とかせいっちゅうことですな。
みなさんも、傑作SF読みましょう。とりあえず僕は『山椒魚戦争』を読みたいと思います。それでは。

追記
山椒魚戦争』面白かったです。人間によって人間が滅ぶ、皮肉ですね。何より山椒魚との戦いが始まったのがEUから離脱したイギリスなのが自分の中でタイムリーで、チャペックの予言だ!と思いました。
そういえば、『山椒魚戦争』を読もうと思ったきっかけがもう一つありました。手塚治虫の『人間ども集まれ!』です。大人向けの手塚治虫はとても興味深い作品が多いので、オススメですよ。