孤独にそっくり

開いている窓の前で立ち止まるな

出来ないことばかり

明日から、新社会人の三週目に入る。

ここ2週間くらいでずっと考えていたのは、社会や企業に求められている人間と自分のギャップについて。
いわゆる大企業に入って、周りの人間を観察しているけれど、みんな真面目で頭が良くて、コミュ力がある。
かたや自分は馴染めないで誰からも話しかけられずに静かにしている。
ディスカッションでも的はずれなことばかりいってしまう。
それを自己嫌悪して落ち込んだり不安になったりしていた。
それももう諦めつつあって、メンタルは安定してきた。

別に人間関係を苦に感じない人たち、働くことを苦に感じない人たち、彼らと自分を比べるのは不毛だと気がついた。
今はもうただ、一人暮らしを続けるために他人に嫌われても居座ろうという気分だけだ。

自分だって周りの人間と仲良くしていい仕事がしたい。
けれど、出来ないのだから仕方がない。
研修の時点でそう思い知ってしまったから、配属後もそんな感じで過ごすんだろう。
居ないほうがマシな人間になったとしても会社はすぐにはクビを切れない。
俺が辞めたくなったら辞めてやろうと、そんな気分でいる。

こうして文章に書き起こしたところでも、俺がいいたいことの一万分の一も書けない。
ロジカルに説明する能力が著しく低い。
これは仕事を始めても致命的だろう。
それにその場で何かを考えて話すのも苦手だ。
これがコミュニケーションに致命的な苦手意識を生んでいる。
他人に何か言われても間違った理解をした上に、何も思いつかない。
本当に何も考えないで生きているっていう感じ。
このとりとめのない文章のように、考えずにしゃべっている。
事前に話を考えておけば、もう少しはましだろうとわかったから、メモに書き起こすことにはした。
話を少しでもマシにする努力はしているつもり。
クソつまらない自己紹介もその御蔭で多少は改善した。
クラスの中で浮かない程度の自己紹介は出来た。
けれど、別に他人に興味を持たれることはないから、別に自己紹介だけのせいではないみたいだ。
おそらく、表情や声の自信のなさが、無能感を全面に押し出して見下されているんだろう。
気の利いたことを言っても今の俺が言ったら全部退屈に聞こえてしまう。
そういうバイアスが周囲の人間にもうかかっている。

明日からまた退屈な人間として黙って過ごす。
別にもう友達になろうとも思っていない、不快でない人間でいたい。
それでも、俺も人間だから恥ずかしく感じたりすることはあるだろう。
不安に感じたりするだろう。
けど、それだけだ。
解決策を考えても実行しない程度にはクズだからどうにもならない。
話のネタを考えて誰かに披露するという自分で決めた目標もすでに放り投げた。
忍耐がない。自分で決めたことが続けられない。
何ものにもなれない。
わかっている通り。

狂人になるには、普通過ぎる。
普通に生きるには、無能過ぎる。
そんな退屈平凡人間の俺は、いつまでも社会に馴染めないままだ。
幸福になるようにマインドセットすることもかなわない。
何もかも中途半端。

ピと二人でイチャイチャしてそのまま過ごしたい。
生活に十分なちょっとのお金があればそれでいい。
そう思うこの頃。
けどまあ、もう少し社会にしがみついてみよう。
楽しむことが大事だと言われた。
みんな別に仕事はしたくないんだ。
俺と同じように苦しんではいるんだ。
そう思えば、適当にでも過ごそうと思える。
しがみついて何もない気もするけど、仕方ない。
人生そのものが無意味だ。