孤独にそっくり

開いている窓の前で立ち止まるな

3月を前にして

こんにちは。

年の瀬からずっと体調悪かったのですが、ついにインフルエンザにまで罹って自分の病弱さに驚いています。
病院へ行って4日間くらいひたすら寝てたら熱は下がってきましたが、まだ鼻声で咳も出ます。早く健康になりたい。そんでもって自由にお酒飲んだり焼き鳥食べたりしたい。


最近、映画をぽつぽつ見ています。
そんなに滅茶苦茶見たい映画があるわけじゃないですが、今読んでるギュンター・グラスの『ブリキの太鼓』2巻がいつまでたっても読み終わりそうになくて退屈なので、見たくなるんだと思います。
たった340ページなのに日に20ページくらいしか読めないのは、密度というか濃度というか、やたらこねくり回した描写が多いからだと思います。嫌いじゃないですけど、こういう本はなかなか読み終わりませんね。

最近見て面白かったのは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」、「サウンドオブミュージック」、「パルプフィクション」、「バッファロー'66」です。
僕個人として映画を好きになる要素の中で重要視しているのは、音楽と画ですが、それが満たされた作品たちだと思います。

◆「ダンサー・イン・ザ・ダーク

 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は鬱映画として有名らしいですが、僕としては爽やかに終わったと思います。ストーリーは救いがないけどそんなに面白いとも思いませんでした。ただ、独特のカメラワークがツボでした。だから逆にミュージカルパートの俯瞰的なシーンになると退屈でしたね。音楽はよかったですけど。
劇中でビョークが歌っている「My favorite things」が好きだったので、「サウンドオブミュージック」も見ました。そしたら「Sixteen Going On Seventeen」にもドハまりして、2、3日頭の中でヘビロテしてました。
映像としても綺麗で、特に「Sixteen Going On Seventeen」の終わりに二人で向かい合うところなんて、ディズニーアニメみたいでしたね。もはやファンタジーな美しさ。

◆「パルプフィクション

 それから「パルプフィクション」。もはや最高以外の言葉が思いつかない。ぶっ飛んだ展開もそうですし、音楽の使い方も面白い。そして映像として見てて楽しい。
なぜ映像が楽しいのか説明できませんが、とにかく好きな画作りでした。個人的にかなり好きな映画として記憶に刻んでおきます。
タランティーノの映画は「トゥルーロマンス」しか見たことがありませんでしたが、「パルプフィクション」のほうが断然好きですね。
ちなみに「トゥルーロマンス」を見たのは、僕が大好きな監督であるポール・トマス・アンダーソンで原作がピンチョンの「インヒアレント・ヴァイス」との2本立てでした。一緒に見た「インヒアレント・ヴァイス」が面白すぎて比較してみちゃった感じがあるかもしれません。
そういやピンチョンの『競売ナンバー49の叫び』買ってしまったので、早く読みたいです。初ピンチョンです。

◆「バッファロー'66」

 最期に「バッファロー'66」ですが、正直主人公があまりにアダルトチルドレン的で情けなくて途中まで見てて辛かったです。主役の人の演技がうますぎるということでもあると思います。それくらい見てて辛かった。途中でやめなかったのはひとえにレイラのドエッチな肉体とぎりぎりデブではない可愛らしい顔のおかげでしょう。
ただ、最後のクラブのシーンの音楽の使い方と映像は衝撃でしたね。
そういえば今思い出すと、それまでのシーンでも画的にはかなり好きな映画でした。家族で食事するところでカメラの位置がぐるぐる変わる感じとかね。
何やら小津安二郎の影響を受けているらしいので、いよいよ「東京物語」を見るかと思い始めました。

3月を前にして

さて、もうすぐ3月です。いよいよ就活解禁らしいのですが、あまり実感がわきません。特にここ5日間くらいインフルエンザで家から一歩も出てないせいで、ニートにでもなったような気分です。引きこもってそれでも町は廻っているを全巻通し読みとかしていたせいでしょうか。終わってしまって悲しい。キノの旅みたいに永久に続いてほしかった。それはさておき。
3月がはじまったら合説に次ぐ合説。すぐにテストセンターにもいかなくてはいかない。現在はまだガクチカもちゃんと書けてないしどこの会社に行きたいかもあまり決まっていない、そんな状況です。
何となく、ふわっと行けたらいいなくらいに思っている会社はありますが、自分が働いているビジョンが見えない。大体仕事ってなんだよ、何のためにするんだよ、ちくしょー。
辛い思いして、毎日働いて、もらえる金は微々たるもので、将来は不安で、一体どうして生きていけるのか。そんな屁理屈を言えるのもあと数日です。
僕は所詮長いものに巻かれる人間で、何か命を燃やすほど好きなこともない。ただ楽をしたいだけ。そんな人間こそ、己に活を入れて埋もれる大企業に就職することを目指したほうがよかろう、そう思っています。
けれども他人と比べられたり、ましてや自分の器を、これまでの人生を、問われるというのは恥ずかしく恐ろしいものですね。
これまで何も考えずに生きてきた僕は、またしても何も考えずに就活をしています。いつまで社会に屈し続けるのか。それも生きるためにはやむなし。
作家になりたくとも一文字たりとも書かないただのワナビは、凡人らしく口をつぐんで奴隷にならざるを得ないのです。
嗚呼、酒が飲みたい。でもまだインフルエンザ治ってないから寝ようと思います。明日はどっちだ。


My Favorite Things - Julie Andrews

Yes-heart of sunrise

玉置浩二 - メロディー
玉置浩二引くぐらい歌うまい。