孤独にそっくり

開いている窓の前で立ち止まるな

名も無きくそったれ人生

ウシジマくんを読んだ。
フリーターくん、宇津井の鬱ブログを見て、ブログを更新しようという気になった。



ウシジマくんを読んでいてひしひしと感じるのは、何をしたらいいかわからない人々、何かになりたい人々、でもどうしていいかわからない人々が、金に呑まれていく姿は、自分と少しも違わないということ。
幸いにして、俺はパチンコもしないしギャンブルは弱っちいことを自覚しているから絶対にしない。借金するほど金を使う場所がない。
そんなに金を持ったことがないからかもしれないし、ただ家でぐーたらしている環境のおかげかもしれない。
でも、人生は退屈で、それでもってとんでもなく幸せになりたいと願っている。それは、同じこと。
ここ三日くらいまた体調が悪くて、もしかしたら持病がこのまま悪化して、まともに就労できないんじゃないかと思った。
そうしたら、どうして生きていくんだろう。
来春から普通に働いて、退屈だけど忙しい毎日を過ごすんだろうと漠然と想像していたが、それすらもできなくなったら、俺はどうするんだろうか。

病気は、死に至る程のものではないが、倦怠感や微熱のせいで何もする気にならない。読書すらも面倒になる。きっと、重い持病を持っている人は大変だろう。
病気になって精神がやれるのも理解できる。不自由さに苛立つし、他人を見ていると、どうして自分なんだろうと思ってしまう。
俺の場合は、自業自得とも言えるのだけど、考えてしまうのだから仕方がない。

将来への不安はどこから来るのか。ルソーがエーミールの中で、将来に期待しすぎるからその落差に絶望する、みたいなことをいっていた気がする。絶望は期待からくる。期待しないことは無理だ。そんなに達観することはできない。
誰だって、どんなに擦れていたって、誰かに認められると嬉しいし、何かを得ることを覚えると、喜びを感じてしまう。
こだわりを取り除くのは、仏教か。何かに執着することをやめる。
もしくは、エピクロス派か、幸せになるためには、幸せになろうとしないこと。そんな矛盾が正解なのか。

日常生活を送れないくらいに病気が悪化して、親に扶養されることを想像する。
学生まではそれでもよかったが、その先は?
俺は自分がニート向きではないと思うから、想像するだけで苦痛だ。
もし、そうなったら、どうするだろう。

やっぱり、なんのために生きればいいだろうとか、そういうことばかり考えてしまう。
放蕩に生きていくことも封じられて、退屈で苛々する。今日もゲームをして、時間を潰した。
よく周りから、「やることやってて偉いじゃん」って言われるけど、比較的にましなだけで、その先には何もない。
俺は消極的に、性格的にましなほうに耐えられるだけの素質があったまでで、それがどうした。

ウシジマくんの中の登場人物たちは誇張されているけど、理解できる部分が多い。むしろ、突き抜けていて羨ましくなることもある。
むちゃくちゃやって生きて、ゴミみたいに死ぬのも、それもまたありだよね、と作者は言っている気がする。
「ま、俺は嫌だけどね」ともウシジマくんはいう。それもわかる。

フリーターくんに話を戻すと、読後感は爽やか。真面目に働くようになった。でも、その先は?
物語は続かなくても、人生は続く。みたいなことを誰かが言っていた。
俺の周りにもはたしてこれからどうやって生きていくんだろう、みたいな若さだけで生きているやつらはたくさんいる。
そいつらも、それなりになるのか。それとも、ゴミみたいな人生で後悔するのか。
正しいことなんてない。受け入れるだけか。
それが、こだわりをなくすということなのか。

未来を想像すると絶望する。今を思ってみても苛立つ。過去には、ごく僅かな楽しかった思い出があるが、日々薄れつつある。
人生は苦痛だ。何よりも、いつまでも続くことが苦痛だ。俺は早く何かを終わってしまいたい。
ピアノを弾き飽きたのだめの言葉をよく思い出す。「イツマデ、弾ケバイイデスカ?」

ピアノの練習を少ししている。好きな曲を弾けるようになりたいが、楽譜を読むのはめんどくさい。
ワンフレーズ、弾けるようになると満足していしまうせいで、通しで弾けるようにならない。それもまた何もやり遂げられない自分のゴミみたいな性分の現れ。いつもそうだ。
同じようなことを言っているキャラがウシジマくんのはじめの方にもいた気がする。
何者かになりたい。
どれだけの人がそうなれずに死んでいくのか。そういったのは小林秀雄だったか。

明日から元気に過ごせるだろうか。体調が不安だ。病院に行くべきだろうか。それにこの退屈。
ウシジマくんを読んだせいで鬱になった。もう寝よう。

あと、evernoteにはgeeknoteから送れるからいいけど、はてなに投稿するときは少々面倒だな。
誰かがうまい感じにやり方を考えてくれてるだろうから、それを探そう。


【MV】Akira Kosemura - Light Dance
練習中